春合宿に参加した学生達へ

昨日で俺的激アツイベントである東北春合宿が終わりました。

参加した皆様、一日たってどんな感じでしょうか? 

興奮冷めやらぬ、って感じになっていると嬉しい限りです。さて、いい機会なので「なんでお前はそんなに熱心やねん!!」的疑問について答えておきたいと思います。

一つの理由は「最終日が4月9日であった」こと。そこら辺に関しては前記事の この一年をふりかえる で触れたので割愛。後いくつか理由があるのですが、一番の理由は、現地に行ってみて「今しか感じられないことが沢山あった、と痛感したから」 まずは、そこらへんの事を昔話から。

今この時にしか感じられない事を君達へ

この春合宿、時期が時期だし全然人集まらないんじゃないかと思っていたんです。しかし、蓋を開けてみるとありがたいことに募集以上の参加者が集まった為、予想外のいけない人たちが出てしまう自体になりました。さて困ったと考えた結果、その人達を引き取って僕がGWにでも合宿を計画しようか、と一時期思うように。が、寄付金集めが難しそうなので一旦あきらめました。しかし、それから色々考えた結果、最終的には「この際自分で100万円出してみるか?」と思うようになった。

だいぶ病気が進んだ感じである (笑)

でも、10年後に100万円を使って、今この時と同じだけ心に残る経験をさせられるだろうか? ということを考えれば、いま100万を使うことは凄く安くて効果的なことのように気がしてきたんです。そう思えるようになると、今後10年で10万円多く稼げばいいだけの話だと思えるようになった。

「よし、やっちゃうか」

と、思ったものの、2つのことを同時に進められないアホの子なので、やり始めてしまったらシステム制作そっちのけで合宿に集中してしまうであろうからやるにしても夏か秋にしようと思い直し、春合宿は側面支援することにしました。

ただ、この「100万円全部出したるわーー」という覚悟を持てたので相対的に3万5千円が安く思えるようになり、気持よく寄付することが出来るようになったところはあります。勘違いしてほしくないのですが、貯金はあるけど基本ビンボー人です。だから、100万円はかなり大金です。3万5000円だって大変です。明日から当分は三食TKG(卵かけご飯)でしのがなければなりません。本当です。命がけの寄付なんです!!

でも、そこで100万円だすことでお金稼ぎにいまいち真剣になれない自分を追い込んでみるのもいいかもしれない、と思うところがあってそんなやんちゃなことをしてみようかと一時思いました。今はやっぱりシステム運営資金としてとっておいたほうがいいだろう、とちょっと冷静になっています(笑)

そうまで思い込めた理由はやはり

今しか感じてもらえないことを、今体感してほしいから
今なら東北が君達を大きく成長させてくれるかもしれないから

でも、今、お金がない(笑)

今ほどお金稼ぎに真剣に取り組まなかったことを後悔したことは無いです、真面目に。

僕が経験して来て欲しかった事

僕がこの合宿で経験して欲しかったことは主に2つ。夜のダイアログと最終日のバスの中のチェックアウト。「ボランティアはどこ行った?」と言う件に関してはオトナの対応でお願いいたします。

学んで欲しかったことは 。。。 なんだろう(笑) 
実は 。。。 特に無かったりする(笑)

というのも、それらさえ経験できれば、きっと「何かを学びたくなる」から。学ぶ対象は何だっていい。学びたいという情熱が出てくるだけでいい。僕だってこの合宿で何を学んだのかうまく説明できないのだから「この合宿でこれこれを学んできて欲しい」とは明確に言えない。だから「行けばわかるさーー by 猪木」なのですw

さて、ここらへんで僕が事前に参加学生に送ったメッセージの意味について説明しておきます。僕は春合宿参加の学生に対して以下のようなメッセージを個別に送りました。もちろんコピペです ドヤ

僕は冬合宿に参加者なんですが、当初はただのボランティアツアーだと思って参加したけど、予想外に面白くたくさん学べる合宿だったので、今回は寄付にて支援させていだきました。

3/11の事を自分なりに消化するという事は、結構大変なことだと思うけど、やっぱり大事だと行ってみて痛感した。特に自分の言葉で語れるようになっておくことは大事。それには、全身で体験するのが一番簡単で、得るものが多いと参加してみてよくわかった。

この合宿では同じ体験をした別の参加者の意見を沢山聞けるので、その他者の意見を自分なりに消化することで自分の言葉が豊かになっていく、そんな不思議な体験をすると思う。冬合宿参加者はそのことを「ミルフィーユのように重なった」と表現した。本当にそんな感じの感覚を得るので、学びが倍化していく不思議な幸福感を得られると思う。

なので、一つのアドバイスできることがあるとすれば、参加した全員、特に社会人に全員話しかけるくらいの勢いで行ったほうがいい、という事。僕はこれを積極的にしなかったので、今頃になって後悔してたりする。

いろいろな人がいろいろなことを考え、感じながら生きているって事が肌感覚で理解できるようになるし、それらの言葉が折り重なって積み上げられ自分の成長を感じられるようになるから、きっといい経験になる。頑張って

。。。

メッセージ長っっ !!

いつものことです、ごめんなさい。要約すると

ガンガン話しかけろ inspired by ドラクエの作戦

と一言要約できる位のうっすいメッセージなのですが「デキるわ・た・し」を演出したかった為に長文になりました、ええ。実は、僕が結構なデキ女であることは隠したかったのですが、能ある鷹は爪隠せないものですね、テヘペロ

そんな事はさておき、こんなメッセージを送った理由は、ダイアログとチェックアウトをより意味があるものしたかったからです。

僕がこの合宿で面白いと思った一番の点は、表面的にはボラツアにしか見えないが「自分と向き合う」「自分の命の使い道を真剣に考える」というような目標を持った「学びの合宿」であるという点、でした。個人的な考えになりますが、その目標を達成する為に重要だと思えたことは

この合宿の創始者である石川さんの言葉を借りれば「自分の奥底を見せる勇気を持つ」
裏部隊のリーダーである辰濃さんの解釈を借りれば「自分の奥底を知る」
僕なりに表現をすれば「誰かの本気にふれる」

多分こんな事が必要なのだろうと、いまのところ考えています。
さて、だとすれば「自分の奥底を知る」にはどうしたら良いのか?

僕なりの答えは「自分の心と他人の心がどう違うのか?」を知ること。

外国に行くと日本の良さに気がつく、とよく言われます。常識が違う土地にいると当たり前だと思っていた事が実は違うんだ、と言う事に気がつき「当たり前であることの良さ、凄さに気がつく」からなのでしょう。

この考え方を応用すると、自分の心の中での常識、当たり前が何であるか? を知るには、他人の心に触れることが近道かもしれない、と言える気がします。つまり「他人の奥底を知る → 自分の奥底を知る」そんな方法。だとすれば、他人の奥底がどこにあるのか、という距離感を知るために他人と多く、そして深く話す必要があるはず。そしていろいろな人、出来れば全員と話しあえば、奥底を見せる勇気を持てるようになるのではないか、と考えた。で、

ガンガン話しかけろ、コノヤロウ!! by 猪木

という結論に至った、というわけです、ええ

。。。

長っ!!

まあ、濃密な3日間とはいえ「いきなり奥底、ご開陳」ってな事になる人はあまりいないでしょう。冬合宿の僕らがそうであったように、これからもそれなりに会う機会があるでしょうから、すこしずつゆっくりと知りあっていけば良いと思います。

さて、行ってみて、経験してみて、五感で感じてみて、どうだったでしょうか?
楽しかったですか?

楽しかったのなら、支援者冥利につきるというものです。
とにかく、参加学生に言いたいことは

この怪しげで宗教がかった合宿に、勇気を出して参加してくれてありがとう(笑)

かねは天下の回りもの

さて、そろそろこの命がけの寄付(笑)を受け取ることになった学生達へ、僕の個人的な想いを。

このお金はあなた達にあげたものではありません。一時的に預けただけです
僕が欲しいものは君たちの感謝ではありません、君たちの成長です

さあ、いきなり上から目線の高飛車発言きましたよ(笑) まあ、あれです。昔の人は「かねは天下の回り物」といっています。面白い言葉だと思いません? ぼくはそう思ったので、このお金をその天下の循環に返すために君たちに一時的に預けようと考えました。だから僕にとってこのお金は寄付金ではないのです。偶然君達に託すことになっただけのものです。


普通に行けば君たちの残りの人生は僕の人生より長い。

その人生の中で「今この時こそ、君たちを大きく成長させる時だ」と、君達が心の奥底から思えるような時が来たら、僕が託したこのお金を君達が成長を願う見知らぬ誰かに渡して欲しい。

何年後でも構わない。

冬合宿に参加したあの子達が連れてきた君達だからこそ安心して託せる。
全くつながりを持たず参加した子もいるだろう。
そんなあなたはきっと勇気と優しさを持っているに違いない。素直にそう思える。
だからやはりあの子達が連れてきた子達と同じように安心して託せる。

小さな幸福のつながりを君達から

色々なニュースに触れるたび「不幸が連鎖しているな」と思うことがよくあります。悲惨だからニュースになる、ということもあるのでしょうが、なんだか世の中がどんどんと暗くなっているような錯覚に陥ってしまう。とはいえ、どこで起こるかもわからない不幸の連鎖を止められる力があるわけでもない。

でも、最近強く思うのは、不幸の連鎖を止めることに頭を使うのではなく、幸福の連鎖をどうやって引き起こすかに頭を使ったほうがいいんじゃないか、という事。

この寄付もその試行錯誤の一環。つまり、このお金が小さな幸福の連鎖の始まりになって欲しいのです。だから君達に託した。本当にそう思っているのだと伝えたいから、お金にメッセージを添えて託すことにした。僕が寄付をした一番の理由。

だからあのお金は君達へ与えた寄付なのではなく、君達に託したわらしべなのです

この君達に託したわらしべから、小さな幸福のつながりが始まり、そしてつながり続けることで終わりのない不幸の連鎖が気にならなくなる日本になってほしいと願っている。

だからこのわらしべに君達なりの工夫を乗せ、まだ見ぬわらしべ長者へと渡して欲しい。何年後でもいいから。

それが、僕の願いであり、この寄付に賛同してくれた多くの人たちの願いだと思います。

そんな、わらしべ長者があふれかえる日本になったら楽しいと思いませんか?
この合宿での出逢いを機に、そんな面白い形をした日本を一緒に創って行けたら、と思っています。

本当に参加してくれてありがとう。