sinsai.info シンポジウムに参加してきました (3)

続きです。次はあがなーどさん[twitter:@aganard] の sinsai.info の全体的な組織についての説明。

あがなーどさんは進行表など多岐に渡って作業する縁の下の力持ち存在のようです。sinsai.info にはボランティア組織としては珍しい法務班という班が存在しているのですが、そこに所属している方です。そこに所属した理由は「法学部出身だったから」という単純な理由らしいですがw 本職はネットワークエンジニアみたいです。

sinsai.info はオープンストリートマップファウンデーション・ジャパン(OSMJ) の一事業という位置付けを組織図で説明。班分けは現状、マップ班、データ班、法務班、UI班が存在していて、その班の役割を簡単に説明。

こう説明されるとなんだか硬い組織のように見えますが、それはたぶんOSMJが今年6月に一般社団法人化をすることの影響なのでしょう。個人的推測に過ぎませんが、おそらくマップ情報の著作権がらみの問題を明瞭にする為のものだと思います。そこら辺の権利関係を明確にしてオープン性を確保するための処置なのでしょう。ぽろっと言っていましたが予算は10万らしいですし、完全にボランティア組織ですね。正直、NPONGOには怪しい組織も少なからずあり印象はあまりよくないので、社団法人のほうが安心感があって参加しやすくなるように思うので、良いことだと思います。

このシンポジウムに参加してちょっと驚いたのは、外国人の参加者がいたことです。さらに驚いたことはその人が法務班に所属していて、しかも国際弁護士という本格派のアメリカ人だったということ、です。

いろいろ組織として本格派ですが、本格派ついでに参加するに当たって「ボランティア参加証」のようなものを提出する必要があるようです。「おー、本格的」と思ったものですが、その目的も参加者を守ることを目的としているそうです。参加者の行動によって何かしらの問題が発生した場合、その責任を法人が負う事を確約することで参加者を守る、といったような説明をされていました。(もしかしたらちょっとちがうかもしれません)

個人的な印象は、ボランティアにありがちな「善意でやってるんだから大目にみてよ」的な甘えやごまかしがなくて、かえって好感触でした。

次は大坪さんによる relif 2.0 という復興自立支援にフォーカスしたシステムの説明。公開プレゼン資料

「まず、助けることをやめてください」という逆説的な言葉が象徴するように、被災者の尊厳を尊重することを重視したシステムのようです。

被災者を助けるとはどういうことか、という問題定義からはじめ

  • 被災者の自立を促すこと。
  • モバイルテクノロジーの活用
  • 被災地での新規ビジネス立ち上げ、被災地の企業の復興。

この3つが、Relief2.0の要点のようです。詳しくはプレゼン資料を見たほうが良いかもしれません。

その後は、各班に所属する人の自己紹介が行われました。一番のインパクトは

地震が起きて3時間でできたと言われてますが、実はテストサイトが地震前にできてました」

という、壮大なネタバレw 公開して良いのかどうかわかりませんが、面白かったのでついw で、そのテストサイトが本格稼働へと移行したようです。自己紹介については個別の感想はさけて、パッと見の印象を。

マップ班 本格派 !!
UI班 さだかねさん !!
開発班 濃い ! いろいろ濃い !!
データ班 女子力高っ !!
法務班 ピーターさん !!! (アメリカ人国際弁護士)

こんな感じですw 最終的にピーターさんに全部持って行かれた感じw 

その後は、分科会という形で各テーマごとに参加者が別れて話し合う感じのセッションが行われました。ぱっとみ、マップ班の参加者が多かったです。やっぱり、注目度が高いみたいですね。僕はAPI班で話を聞かせていただきました。その後話し合いの発表が行われ閉会へ。司会者自身で「ほめてw ほめてw」といっていましたが、本当に見事時間通りに終わりました。本人は素人司会と卑下されていましたが、みごとな仕切りとツッコミで名司会でしたよw ご苦労様でした。

全体的に雰囲気のよいシンポジウムでした。関係者の皆様、楽しい時間をありがとうごさいました。

ということで、参加レポートはこれで終わりです。読んでいただきありがとうございました。