義援金に対する3つの違和感を解消してくれたもの (4)

「小さな成功体験」をどう積み上げ、どうつなげ、どうドライブしていくか。ここらへんが、各種ソフトウェア開発プロセスが取り組んでいる課題と似ていて興味を惹かれています。

考えることをシンプルにする。ゴールを明確にする。ソフトウェア開発で考えていた問題意識が復興支援で必要なことと重なってくる。自分の思索範囲が狭いということなんだろうけど、それだけではないと思う。

心を折られやすい開発現場において人の集団のモチベーションを維持、発展させる方法とは? という問いと、心が沈みやすい復興過程でやる気を上げる方法とは? という問いが似ているからなのかもしれません。

だから、ソフトウェア開発のノウハウが結構生きてくるんじゃないかと最近考えたりしています。プロジェクトファシリテーションとか、特に。プロジェクトファシリテーションについてはあまり詳しくはないのですが、ソフトウェア開発でのプロマネノウハウは、一般的なプロマネに結構生かせるのかもしれない? という問いへの模索を感じます。ここらへんについてはまた別に記事を起こそうと思っています。

集める側の小さな成功とは何か? を最近よく考えます。義援金の場合だと目標が金額でしか建てられないと思うのですが、こちらのケースだと「仕事を創造する」事がテーマなので少額目標でもいいわけです。

雇用の創出をめざしているのに少額ってどうなの? という部分もありますが一万円の仕事を30件作れば一人分くらいの仕事の創出につながるので案外馬鹿にできないことだと思っています。それに大きな仕事を創出するって個人、または少数での活動としては荷が重いですしね。

目標を高く持つことは大切ですが、そこへ至るまでの道のりに多くの休憩ポイントというかふりかえりポイントを持つことが重要だと考えているので、短期的な目標を低く立てやすいことに結構魅力を感じているわけです。

だから、ダジャレクラウドの小さな目標として「ネット上だけで一万円を稼ぐ」をとりあえずのゴールとして設定した企画を進めようと考えています。まだ草案状態なので、すすめるかどうかは未定なのですが、次回のミーティング時に説明して合意を得たいと思っています。

そこらへんから小さな渦を作り、仮説、実行、実証、ふりかえり、等アジャイルイテレーションの方法論とかPDACサイクルとかを援用してうまくその渦を広げられたら面白いんじゃないかと思っています。僕自身の興味領域と学習領域と重なるので楽しめそうですし。

受け取る側の小さな成功とは何か? については、今のところ想像上のものでしかないですから実際面識を持って議論を深めていくしかないと思っています。次期Hack4jpで各会場に参加できるような日程になっていたら、各地を回って親交を深めつつここらへんについて思索を深めていけたらと思っています。

まとめ的なものになりますが、ダジャレクラウドの方向性としては「楽しめる支援」「面白い支援」の形を模索したいと思っています。ここでいう面白いは interest の方、つまり興味深い、という意味の方。ダジャレなんていう日本で一二を争う下らないツールをつかって復興支援しようなんてアプローチは、意外性とか「おいこいつらダジャレ使って復興支援しようとしてるよ」みたいなバカバカしさとかの混在具合が興味深くて面白いし、好きです。どんな形になるのかはまだよくわかっていないんですけど、やりがいは有ると思うし単純に楽しそうですねw そんな方向性で地味に頑張っていこうかと思っています。

とりあえず、hack4jp関連に関してはまだ色々書きたいことはあるのですが、ここらへんでhack4jp絡みの記事は一旦終了します。

次の記事はこのBLOG初めての技術記事ですw プログラマーズログと銘打っているのに次が初めての技術系の記事w まあそんなもんです、世の中。

タイトルは「オブジェクト指向言語が生まれた必然性を考える」というお硬い感じの記事になる予定です。結構推敲する必要があるので1-2週間くらい休むかもしれません。

ということでまた次回。