東北に一週間滞在してみて今一番伝えたいこと

とにかくインプットの多い一週間だった。

正直今まで行くチャンスはたくさんあったのだけど、現地に行ってしまったら感情が刺激されすぎてボランティアとか震災復興とかにどっぷりと係わる原因になるような気がしていて二の足を踏んでいた所がある。ボッチ参加じゃ無理とか、大した事出来なさそうとかいろいろ理由をつけてね。まあ結局深入りしそうなんだけどね。

行ってみてまず思ったことは、早い段階で来るべきだった、ということ。勢いで行ってみるべきだったと思う。そんなかんじだから、とりあえず伝えたいことがあるとすれば、

やっぱり現地の土を踏むべき、自分の足で

ということを伝えたい、かな。この手の事は言いたくないのだけど、やっぱり行ったほうがいいと思う。それはボランティアに行け、っということではなくてね。

はっきりいえば「被災地はこんなにひどい事になっています」的な同情をキーにしたアプローチは好きでないので、そういう誘い方もあまり好きではないです。

また「被災地の為に」ということが考えに入ってくると、同情が薄れた場合に消え行くプロジェクトにしかならないと考えているので、本当に続ける価値があるものを見つけられるようにするため意図的にそこらへんの感情をOFFにしていたりします。

だから「ボランティアをして助けてあげて欲しい」というメッセージもしっくりこない。それでも行って欲しいと思う。だから言葉にする。

とにかく刺激的だから行ってみたほうがいい

ひどい誘い方かもしれない。でも正直そんな下らなかったり、よこしまな理由でいいと思っている。理由付けなんて何でもいい。現地の土を自分の足で踏みに行きたくなればそれでいい。そしてその結果「ボランティアくだらね」の様なマイナスの結果になったとしてもそれでいい。

とにかく ゼロでない ってことが重要

ゼロに比べたらマイナスの方がまし。おすすめは、僕が参加したクリエイティブの可能性-東北冬合宿 のようなファシリテーターがいてファシリテーションがしっかりしたもの。同行していたJTBの添乗員に聞いた所、現地観光とボランティアが半々になったようなツアーがあるようなのでそういうタイプが合宿の形式に近いのでお勧め。

が、一番おすすめは現地でレンタカーを借りて海岸沿いをひたすら走り、気になった所で降りて見ること。それがたぶんメディアとかから得たあらゆる情報が一気につながる方法だから一番知的刺激を受けると思う。ぼくはイベントの空き日に一日だけ気仙沼-南三陸町-長面浦に向けて走ったのだけどものすごく印象深かった。

いまからじゃ正直遅いだろう、と思うかもしれない。でも、逆にいまなら道路が舗装されたりしているので車で短期間に広い領域を回るにはいいタイミングと思う。

とにかく、です。行く理由がマイナスでも、帰ってきて得た結果がマイナスだったとしてもゼロでないということこそが重要。

小学校の算数の時間「マイナスとマイナスをかけるとプラスになるって不思議」とか思いませんでした? ゼロでない限りプラスに変化することはありうるんだからマイナスしか残らなくったっていい。自己満足でいい。物見遊山でいい。俺が言うようなことではないかもしれないが、被災地の為になにもしなくたっていい。とにかく伝えたい事は

今被災地に足を踏み入れた経験は、どんな形であれきっとあなたの知恵になる

そんな事。素朴に、素直にそう思える。だから行ってみて欲しい。それが今一番伝えたいこと