sinsai.info シンポジウムに参加してきました (1)

sinsai.info シンポジウムに参加してきたのでその事についてのまとめたいと思います。内容が盛りだくさんだった為メモが追いつきませんでした。その為、Twitterの #sinsai_info のハッシュタグを追ったものと記憶を元にまとめたので、微妙に内容がずれている可能性があります。

まずは、sinsai.info代表の関さん[twitter:@hal_sk]の挨拶。

  もっとも重要だと思うことは「Open Collaboration」とのこと。

何故かといえば、拡大のきっかけが関さんがtwitterで助けを求めたことから始まったから。そこから、助け合いジャパンやyahooとコラボする事で活動は急速に広がることになったからだそうです。

震災関連では悪い面も出ていた Twitterですがここでは良い面が出た感じですね。そこからのスピード感がすごい。あれよあれよと形になって、すぐに月間100万以上のページビュー、50万以上のユニークビジターがくるサイトになったそうです。Google Analytics のスナップショットが映されたと思うんですが、あんな数が表示されているものを見たのは始めてだったのでちょっとびっくりしました。ちなみに仙台からの利用が最多だそうです。

まあ、震災直後は会社に行けなくて時間があったエンジニアが多かったからかもしれない、という裏事情もあるとかないとかw

次は オープンストリートマップファウンデーション・ジャパン の三浦さん[twitter:@miurahr] 公開資料
恥ずかしながら、オープンストリートマップという存在を始めて知ったのですが、自由に地図を使いたいという発想から生まれた団体で2004年にイギリス発祥とのこと。Flickrや東京のナビタイムのヨーロッパ進出で使われたそうです。国内では2008年から活動開始され、最初9人のマッパーからはじまり、現在では100人くらいのボランティアによって集められた手入力のデータで地図が作られているそうです。昔の東京のマップと現在作成されている東京のマップの比較が面白かったです。

コメント欄で三浦さんからの指摘があったので訂正:
OSMの人数は、世界で35万人、日本で貢献した人は1200人だそうです。震災のマッピングでは600人が貢献した、とのこと。

次は、Ushahidi創始者のPatrick Meierからビデオメッセージ。記憶が曖昧なので要約(ほぼ#sinsai_infoから)。

Sinsai.infoはクライシスマッピングを全く違うレベルへと発展させた。クライシスマッピングの模範といえる。国連や国際会議でsinsai.infoの地図を見せて説明した。 お手本となるような存在で、ハイチ地震の時よりペースが早い。皆さんはクライシスマッピングの歴史を作ろうとしている。これからも頑張って欲しい。リビアの地図を作るよう国連から依頼あり。災害対策などにクライシスマッピングは威力を発揮する。一流のボランティアが集まってこんなに素晴らしいものができるのか。脱帽!!

リップサービスが含まれている可能性があるとはいえ、国連での説明で使ったとなると素直に評価しているんでしょうね。まあ客観的にみても sinsai.info の実績は偉業といっていいことなので、Ushahidiの作者として素直に喜んでいる様子が伺えました。

次は、開発班リーダーの上野さん[twitter:@nati]の開発に関して

現在、開発者は89名。とりあえずリーダー達の紹介。名誉リーダー荒川智則[twitter:@yuiseki]と後3名。とりあえず、荒川智則ネタがわからなかったので、帰って調べた(現地ではネットにうまくつなげなかった)が、やっぱりよくわからなかったw 陣内智則の派生か何かか? そんなことはないかw

開発メンバーについての紹介と、負荷でサイト陥落寸前になったので、徹夜でAWS移行をSkypeでコミュニケーションしながら完了させた話とか、触ったことのないgitをいじったり、ひどいコードのせいで落ちることも多かったため、対応が大変だった等のふりかえりエピソードについて話されていました。

印象的だった話としては、「会社だと課題を見つけるだけの人と、解決する人が分かれていたりするが、sinsai.infoの技術班のオンラインチームは、課題の発見かつ解決もできる人ばかりが集まっているのがすごい」という話。個人的な感覚としてボランティア活動に突っ込んでくるような技術者は総じてレベルが高い人が多い印象、というか国内トップレベルじゃね? と思うような人が多いので、この話は妙に納得してしまいました。

司会の村上さん[twitter:@phreaky]の「仕事もこのスピードで立ち上がればいいのに」というような一言が笑ったw

今後の目標としてエンジニアの継続活動を促す仕組みを作ることや、教育の場とか、ビジネスでの利用も考えたい、とのこと。また、復興支援に焦点を当てた活動の模索やAPI利用促進に力をいれて、各ボランティアのポータルとマッシュアップをしていきたい、とのこと。

すこし話は前後するのですが、一連の班の発表のあと各チームが主催する分科会にシンポジウム参加者が一番興味がある分科会に参加するという形のセッションが行われたのですが、その分科会の一つに上野さんが主催するAPI分科会がありそれに参加させてもらったのでそこら辺の話を先に。

このシンポジウムに合わせて新しい画面を作成されたそうで、詳細は ユーザインターフェイス(画面)を新バージョンに変えました を参考にしてください。

この新しい画面は、Open Social のガジェットとして実装しているそうで、なかなか興味深いお話でした。また、UshahidiのjQueryプラグインも作成されたそうです。Open Social、jQueryとWeb系に手を伸ばそうとするSI系技術者やJavaScriptの技術を身につけたいWebデザイナー系の人の興味を引けそうなので、教育ネタのスジとしてはよさそうです。

マッシュアップならWebデザイナー系の人が得意そうなので、JavaScriptの基本的な教育込みな形の企画なら参加してくれる人が増えそうな気がします。JavaScriptの基本的な教育とかなら、僕もサポートできそうです。といってもまだ、Effective JavaScriptとか読んでフンフン言っているレベルですがw 個人的な話になりますが現在 jQueryとTitaniumを勉強中で、友人にJavaScriptを教えている最中ということもあり、しょっぱいながらも教育資料を作っているので手伝えます。ここらへんについて考えていることは、このBLOGのカテゴリとして復興アイデアにまとめてあるので、長文が多いですが暇がある人は読んでもらえるとうれしいです。今度お会いする機会があればお話ししたいところです。

まだ、シンポジウムの序盤だったりするのですが、長くなったので続きは後日。