ダジャレクラウドの今後についての個人的見解(2)

今日はマッシュアップアプリ(サイト)でやりたい事についてです。

簡単に言ってしまうと「義援金集め」です。

といっても、最近義援金赤十字とかに寄付するという行為に多少疑問を持っているので、寄付先はIT系で頑張ってそうなプロジェクト関連とか後述するような形の東北経済復興を目指した活動に直接寄付、または投資しようかと考え中です。

というのも、赤十字とかへの寄付は、よく援助やODA関係で言われる「魚を与えるのではなく魚の取り方を教える」という老子の言葉の「魚を与える」に当たるのかな? などと思い始めているからです。

これは赤十字への寄付を否定しているわけではないです。もちろん素晴らしいことだし、僕も寄付しました。ただ、今回の震災での被害額は「16兆から25兆円と試算している」by Wikipedia
ようで、途方も無い金額が必要になってきます。現在集まっている金額の総合計は不明ですが、赤十字単体で 6月16日(木)現在:2,482億 だそうで、その他を合わせても全然足らない気がします。たとえ一兆円義援金が集まったとしても被害額から見て焼け石に水の感が否めません。そう考えると集中投資すればいいんじゃないかと、僕なんかは思っちゃうんですがそうすると今度は公平性に問題が出てきます。

しかし、今回の被災状況をみるに、地域全体が壊滅したことによって職場も無くなってしまったわけで、産業の復旧という話ではなく産業創造のようなゼロからつくる必要に迫られてそうに見えます。そう考えると、産業の創造というか職場の創造がこれから求められる支援活動のように思えるわけです。

以前 sinsai.info シンポジウムに参加してきました (3) で触れたrelif 2.0 という復興自立支援にフォーカスしたシステムの説明で使われた公開プレゼン資料 のフレーズで

  「まず、助けることをやめてください」

という逆説的な言葉に割と考えるところがあって、ちゃんと被災者の能力を活かしながらの間接支援するような活動がいいのではないか? と考えるようになりました。

しかし、経済復興、産業復興とはいってもテーマがでか過ぎて僕の知識では取り組めない問題です。ですから、自分の知っているIT業界近辺でのアイデア出し、あるいはできそうな活動を考えてみたわけです。

ソフトウェア開発産業といえば、基本的に地域性に依存しない産業です。必然的に移転しやすい産業であり、誘致しやすい側面を持っています。ですからなにかうまく仕掛ければ誘導できそうな気がします。しかし、その移転しやすさが仇となりオフショアという形で海外に仕事が流れてしまっているのが現状です。

しかし、痛い目にあっている事例も散見するので、国内回帰もあるとかないとかよく聞きます。そこで、このオフショアで海外に流れている部分をうまく東北に持ってこれないかな? と考えてみたわけです。

しかし、そうはいってもメリットがないとそう簡単には移行しないのが実情です。ただ、逆に言えばそこを補填できさえすれば流れてくる可能性はあるわけです。

では、なにが満たされれば、誘導出来るか? おそらく誘導するにはおそらく2点の要求が満たされればいいんじゃないかと、いまのところ考えています。それは

「金額が安い事」「品質が良いこと」

まあ、強調するまでの言葉ではないですねw

「金額が安い事」については同じ国内なので落とす限界はあるでしょうが、復興支援なので補助金が期待できそうです。あるいは国の発注するIT構築関係の仕事は東北の開発センターを利用すること等の政策をうまいこと通すことができれば、仕事を受けるには東北を経由せざるを得ませんから、東北へのSIer の投資を誘導できる気がします。ここらへんは政治的問題なので別アプローチが必要なところではあるので、僕が頑張ってすぐにどうこうという話しではないですね。

次の「品質が良いこと」については、品質が良いの定義が難しいので簡単に解決方法は見つかりませんが、要するに技術者のレベルをあげれば解決できそうな問題だと思っています。これなら何とか力になれそうです。で、考えたのが

  「20万円位を集められたら優秀な技術者を東北に送り数日かけて育成してもらう」

というような活動。この位の金額ならなんとか稼げそうな気がするので、割と実現できるんじゃないかと思っています。

基本的な目標はこんなトコロですが、長くなったので、続きはまた来週。