アイデアソンを終えてダジャレクラウドについて考えたこと(2)

なんか最近山ほど書きたいことが増えたので、一ヶ月一ネタ記事の方針がすっかり忘れられています orz

日曜に参加したICTアクションミーティングというイベントも予想に反しておもしろくて、特に偶然一緒に参加していたHack4jpの白石さん[twitter:@Shumpei](参加レポート)とお話できたのが良かったですw

ほかにも7月頭に参加したSocialShiftというイベントの話とか色々書きたい、がBLOG書くだけで一日終えるわけにも行かないのでそこらへんはおいおい。では、先週の続きから。

お笑いネタ鑑賞、作成というストレス解消行為がいつの間にか復興支援に役だってしまっている、という不思議な好循環が創れる可能性を感じた為

復興支援の活動は大なり小なり心理的負担等の重荷的要素がつきまとう事が多いと思います。例えば、ボランティア活動による泥かき出し等の作業。かき出し作業がつらい、とかそういうことではなくそこらへんの覚悟は満載で行っても、ぜんぜん違う所、たとえば長靴持っていくのを忘れて、現地で肩身の狭い思いをしたとか、そんな感じの気苦労で心が折られる感じが多い気がします。

現地に行ってボランティアするということをしようと思い立っても、実際に現地入りするアクションを起こせるまでの精神的ハードルの高さって結構あるし、心を折られるポイントも結構有る気がします。

僕自身もボランティアでも行って現地を肌で感じたほうが良いと思っていましたが、事前準備や調査が多くて調べているうちに萎えてしまい、誰かがいくついでに行けたら行こう、という方向に変わってしまいました。一人で勢いで行ってみてボッチになる心の強さは持ち合わせていませんでした orz

いずれにせよ、結構な気合なしに復興支援活動に突っ込んでいくってできないと思うんです。気合がいるってことは、長続きさせる為にさらに気合がいるわけで、気合が湧き出るスパイラルにうまく入らない限りは続かない事だと思うのです。

ただ、勘違いしないでほしいことは、勢いで現地に飛び込んだり、Hack4jpの最初のハッカソンでアプリを勢いで作ったりした人を馬鹿にしたいという意図でこんなことを言っているわけではなく、むしろ迷って悩んで立ち止まっていた僕などよりはずっとましだと思っている位なので、それを伝えたくあえて触れています。

藤代さん[twitter:@fujisiro]の日曜の講演ではないですが

「現地では濃密な時間が流れているから早く飛び込んだ人間ほど同じ一日で得るものの総量は大きい。あと半年たって同じ経験を得ようとしたら何日かかるかわからない」

という言葉どおり、勢いで飛び込んで全身で学んだ人と、誰かの行動を眺めて分析して得た借り物の知識では、きっと雲泥の差なのだと感じます。なんとなく頭ではわかってはいたものの、この言葉に触れ行動に移せなかった事をいまさらながら後悔したりします。

たとえ、思うように利用されなかったり、思うような活躍、成果が出なかったとしても、初動の混乱の中の濃密な時間での苦悩を体験したという事自体、大きな視点から見れば価値を生んでいると思います。

なぜなら、そういう経験をした事自体、否が応でも復興について考え続ける事につながり、そのことがまた「いつしか何かしらの具体的な価値を創造できることにつながる可能性」をずっと生み続けていくってことにつながっていく訳ですから。

だからやはり「勢いで一歩を踏み出してみる」ということは偉大な行為だと、最近良く思います。

基本的にうまく成果をだせないボランティア活動はすべて「自己満足」に終わるわけで、そう考えれば

「自己満足」終わるかもしれないから一歩も踏み出さなかった人より、勢いで一歩を踏み出して自分なりに頑張ってみたが結果的に「自己満足」に終わってしまった人

の方が数段ましな価値を生んでいると思うんです。前者は何も生み出せていないし。僕は少し外して5月末からhack4jpに参加した中途半端な人間だから余計にそう思う。

こんなことを書くのも藤代さんの講演のなかで「技術者の自己満足なのでは?」という問いが発せられ、思うところがあったので、その問いには真面目に答えたほうが良さそうと思ったので、ちょっとだけ触れました。もう少しいいたいことがあるのですが、それについてはまた後日記事を書きます。

なんでこんな事を書いたかというと「自己満足」に終わろうが成果がでようが出まいが「被災地の人たちに何かしてあげたい」とか「元気付けてあげたい」とかの感情は、大切にすべき貴重な価値、想いだと思うので、うまくつなががらないなら、つなげる方法考えればよいし、ひとつひとつが小さすぎてうまく集められないのなら、集める方法を考えれば良い、と思うのです。ITだけじゃ無理かもしれないが、色々なものを組み合わせればたぶん可能になると思う。

ただこの問題に対する僕なりの解法が「ダジャレクラウド」なのが、かなり脱力で、かなりあれですw

でも、このシステムの方法論なら支援参加の第一歩が「ダジャレの投稿」か「ダジャレの評価」な訳でハードルは相当低いと思うんです。それを本当に復興支援につなげることができたらこんな気楽な支援方法ってないと思うんです。もちろんクリアしなきゃならない問題は沢山あると思います。

でも、作っている本人たちも楽しめて、ダジャレ言ってすべっている人も楽しめて、ダジャレをみて寒い、寒いといっている人も楽しめて、それが復興支援へとわずかばかりでもつながったのなら、つられて被災者も笑ってくれちゃうかもしれない。

そういう笑顔スパイラルみたなポジティブな連鎖を自分が培ってきたプログラミングの知識をつかって実現へ寄与できたのなら… 単純にプログラマ冥利につきます。最高に楽しそうです。

まあ、現状はあまり実装できていないので、理想だけが上滑りしている感は否めません。でもいまはそれでいい、ということをHack4jpの活動を通して学んだのでとりあえずは問題ない、というのが僕の認識です。そのことについてはまた後日記事にします。

ここらへんは、新しく参加してくれた[twitter:@umemu]さんが辛口ながら指摘してくれて、なかなか面白く非常に参考になりました。参加してくれてありがとう。どんな指摘かというと

このシステムがラジオありき、復興支援ありきで成立するサービスでしかないのなら「ダジャレクラウド自体のサービスはたいして面白く無いってことの証左」。その程度のシステムができる支援なんてたかが知れている。だからこそシステム単体だけをみて面白い仕組作りに考えを集中させたほうが良い。

という指摘。まったくその通りで、僕の発想に近い。ただ、HackForJapanという器の中で活動している以上、ただの悪ふざけで終わらない何か?を見つける必要があってそれが7月に入ってようやく見つかったので、その目的(ミッション)が、本当にHack4jpスタッフに響くのなら、現状は空っぽなシステムを満たす価値はあるということなので、そこらへんを確認しておきたく、あんなプレゼンをしてみた訳です。

それなりに良好な反応が得られたと思うので次回ハッカソンまでにやるべきことは空っぽなシステムをある程度満たす作業、すなわちプログラミングに決定しました。ようやく実装に帰ってきましたよw だから、8月は実装の月になる、はず…

というのも「Unityをつかって5日山篭りしてGameを作る」という体育会系のノリなイベント 

  Summer Game Jam 2011

というイベントが 8月15日(月)-8月19日(金)にあって、それに参加する予定で、その為その前の一週間位はUnityの勉強で潰れる予定なので、あまり実装に時間が割けないかも、です。

このイベントは山中湖畔の合宿所(http://www.ohmae.ac.jp/gmba_j/index.html)にこもってゲームを一本つくるというムチャぶりイベントなんですがJavaScriptの知識がある人ならたぶんUnityは使いこなせると思うのでそういう人がいたら、参加してみたら面白いことになると思います。

安心してください。ぼくもゲーム作りに関する知識は0なので、グダグダ進行になること請け合いですからw

宿泊費、食費、移動費(車)等の全経費は2-3万みたいで、宿泊費はほぼタダなのでリーズナブルだとは思います。一日だけ参加とかもありみたいなので、興味がある人は参加表明してみてはいかがでしょうか? 締切は8月5日のようです。僕はここでUnityの知識を得て、ダジャレを使った簡単で下らないゲームを作ってやろうと思っていますw

まあ、5日も山篭りできるか! という人は8/19日に終了イベントを行うので、僕のグダグダっぷりを見たい人は参加してみたら良いと思いますw

  Summer Game Jam 2011後夜祭

ということで、興味がある人はぜひ。

さて、長くなったのでさらに来週に続きますw