Hack for japan で学んだ事(1)

前回からの続きものですが、タイトルが的確でなくなってきた気がするのでタイトル変えました。

Hack for japan に参加したことで得た一番の学び。それは

宣言する事、そして走る事こそが重要。その時点での中身は空でいい

3/11に震災が起きて、ハッカソンの開催が3/19日。すごいスピード。なぜこんなスピードで動いたんだろう? 傍目に見ていた僕は漠然とそんなことを考えていました。

変な言い方だけど、体裁を整える、とか体面を保つ、ということをあまり考えていない、ように見えた。衝動、情熱、だけが先走って不格好であり、荒削りであり、無骨である(褒め言葉)

無論、そういうことを恥ずかしがる気持ちはあるのだろうけど、それよりも大切にしている価値が有るのだと思った。

  「時を失うことが何より恐ろしい」

そんな価値観が行動から透けて見えた。最近この記事を起こすためそこらへんのログを調べて読んでみたりしてやはり、と確信した。さらにJapan INNOVATION LEADER SUMMITに参加し、プレゼンを見て得心した。 

この感覚は、Web系企業、しかも中心企業にいる人らしい価値観だと素直に思った。SI企業人にはだせないスピード感。

  「とにかく想いを形にするのだ! 方法はわからない。これから考える。」
   この状態で走り始めた。

一言で言えば、ずさんである (褒め言葉)
とても無計画である (褒め言葉)
計画停電における計算されつくされた計画っぷりを見習うべきである (忌み言葉)

とにかく、だ、走ったことによって風は巻き起こったわけだ。
暴風だったのかもしれない。

傍目からはそう見えた。僕も中に飛び込むまではずいぶん逡巡したものだ。hack4jpの前の週に sinsai.infoのシンポジウムに行ってみて「きちんと手を動かして頑張っている人達がいるのだな」と思い、そして素直に「手伝ってあげよう」と思えたからこそhack4jpという恐怖の「虎の穴」へ足を踏み入れられた訳です。まあ、入ってみたら「猫の泉」だったことに気がついたことは内緒ですw 

そう、割とホスピタリティにあふれ、世界平和を願うかのごとく優しい気持ちを持って参加したのだ。そうしたら

  「ダジャレをクラウド化したらどうでしょう?」

と、きたわけだw

「会場間違ったか?」何度かイベント紹介ページを確認した(真面目に)
この俺のぴゅあマイハートの行き場をどうしてくれる! 憤ったりもした(義憤)

しかし、面白い変化球とも思った。長く支援しようと思ったら気楽な方法論が必要と思っていたので、ちょうどいいかもしれない、と思い参加しました。

最初にダジャレクラウドのプレゼンを聞いた時、心底めんをくらった。このプログラミングの虎たちがにらみ合う殺伐とした雰囲気(当社比)の中、この悪ふざけ感あふれるプロジェクトを堂々とプレゼンできるマッドサイエンティスト キタ――(゚∀゚)――!! と。

結構長い間、単なる吉田さんの悪ふざけが生んだ鬼子プロジェクトだと思っていたのですが、最近書かれた及川さんのブログにこのプロジェクトが始まった経緯が書かれていて、それによると

ただ、震災復興だとテーマとして大きすぎるので少し絞ることにし、
提示したのが「被災地の人に笑顔を届けるアイデア

という問題提起の限定化があったそうで。それを受けての吉田さんのチョイスだった訳です。そうとは知らず吉田さんを主犯扱いして申し訳ありませんでした。改めてお詫びの意味を込めまして「共犯者」に格上げさせて頂きますw

実は、東京会場に参加する予定ではなく「現地入りすべし」との及川さんの言うとおりに会津の会場に行こうと思っていて、宿まで予約したんです。が、その後 sinsai.info を手伝おうと考えが変わったり、会津参加後仙台あたりで3日間位ボランティアめぐりをしようと思っていた予定が、別の予定で潰れてしまったので、電車賃の無駄になるのも結構痛いので泣く泣く東京会場にしたという経緯があります。

そんなことを考えると、及川さんの問題提起、吉田さんの直感による選択、そして僕の怠惰w が奇妙につながって、僕は「ダジャレクラウド」にたどり着くことになった訳です。

数奇な巡り合わせだな、と改めて思います。

長くなったので来週に続きます。